「遠野 森のがっこう」が生まれた背景
「わたしたちが、人間も含めた多様な存在による関係性の中で、互いに生かし生かされながら、共に豊かに生き続けられますように。」
遠野エコネットでは、そんな想いでこれまでも活動を行ってきました。
この世界は、わたしたちが意識しなくとも、想像を超える多様な存在によって成り立っています。多様な生物が複雑な網目のように関係しあい生きていることで、森や自然というものができています。
そして、わたしたち人間も、自然の一部。ここに居るだけで、ほかの様々な生物が生きる助けになり、同時に生かされているのです。
しかし、何気ない日々の中では、この世界には人間だけが存在し、まわっているように感じる場面もあるかもしれません。そんなことが、日常生活の中で増えてきているのではないか、とも思います。
今を生きるわたしたちが抱えている様々な課題、困難。なかなか簡単に解決できるものではありません。
でも、わたしたちの目を森へ向け、人間だけの社会で解決しようとするのではなく、ほかの様々な存在との関係性の中に身を置くことで、学び、助けられることがあるのではないだろうか、と遠野エコネットは考えています。
そして、わたしたちが森へ還ることができるきっかけ、入口としての環境をつくりたいと思ってきました。
そこで、まず今年度から取り組む一大プロジェクトが「遠野 森のがっこう」をつくることです。
「遠野 森のがっこう」が生まれた背景と経緯
遠野エコネットではこれまでも、遠野市附馬牛町 薬師岳山麓の森や周辺のフィールドで、月に1-2回程度、子どもたちと森で遊んだり、森での暮らしの仕事を体験したりするプログラムやイベントを実施してきました。
その中で、このフィールドを、子どもから大人まで、誰もがもっと気軽に、自由に、森と関わることができる場として開いていきたいという想いが、むくむくと大きくなっていました。
木の下に寝そべって、木漏れ日を感じながら本を読んだり。
小川にいるおたまじゃくしを、ただただ夢中で追いかけたり。
山へ柴刈りにいって、焚き火を囲んでお茶したり。
そんな過ごし方が、子どもにとっても大人にとっても、日常であり、大切な日々の過ごし方の選択肢の一つになったらいいな、という想いがありました。
そんな時に見つけたのが、日本財団の助成活動でした。これは、地域に開かれたオープンな場として、子どもたちを中心に地域の人々が集うことができ、そのコミュニティにいることで子どもたちにとってもよい影響が生まれるような、もうひとつの居場所を開いていく事業に対して、日本財団が助成を行うものです。
遠野エコネットでは、居場所の選択肢が少ないこの遠野で、森というものを、子どもたちや子どもを取り巻く大人たちが居ることのできる、もうひとつの場にしていくことを思い描きながら、昨年秋この事業に申請を行い、今年の3月、日本財団から助成が頂けることが決定しました。
日本財団からの支援を頂きながら、まずは今年度”オッホーの森の家”を建設すると共にフィールドを整え、「遠野 森のがっこう」の開設に向けて動いていきます。
「遠野 森のがっこう」のこれから
2023年 冬 の本オープンに向け、まずは6月3日から、プレオープンとして場を開いていきます。
◆2023年6月~ プレオープン
◆2023年 夏 建物(オッホーの森の家)工事開始
◆2023年冬 「オッホーの森の家」完成予定
「遠野 森のがっこう」本オープン、お披露目会
完成してからみなさんを迎え入れるよりも、この場をいろんな人たちと一緒につくり、育て、変化していく姿を見ていきたいという想いがあります。誰もが自分の心地よい関わり方で関わることができる、自分の居場所だと思える場にしていきたいと思っています。
みんなでアイディアを出し合いながら、この場を育てていけることがとても楽しみです。
「遠野 森のがっこう」のマンスリーサポーターを募集します
遠野森のがっこうを継続的に運営していくために、マンスリーサポーターを募集しています。
▽「遠野森のがっこう マンスリーサポーター募集チャレンジ」の詳細はこちら
http://tono-econet.org/2023/06/05/623/